「で?結局何が言いたいの?」
丁寧に説明しているつもりなのに、
話ばかり長くなって、結局わかりにくいって言われる・・・
また、そう言われれば言われるほど
焦ってまとまりがつかなくなってしまう。
実はこれ、話の順番を変えるだけで
びっくりするほどわかりやすく伝わるって、知ってましたか?
大丈夫。
一つ、あるコツさえ押さえれば、もうほとんど整ったようなもの。
話を分かりやすく誤解なく伝えられるというのは、仕事の評価に直結します。
周りのあなたを見る目も変わりますよ!
この記事では、仕事で使える「話をわかりやすく伝える方法」についてお届けします。
是非、最後まで読んで、取り入れてみてくださいね。
話をわかりやすく伝える「PREPの法則」
伝えたいことをわかりやすく \スパーン/と伝える話し方をする人達には、ある特徴があります。
それは、「結論から話す」ことが多い。
実はこれ、話す順番を定めた「PREPの法則」という型にそった話し方なんです。
つまり、分かりやすく話せる人が特別頭が良いとか、話し上手だからという個人の能力に差があるわけじゃない。
これをマスターすれば、伝えたいことがぼやけたり、誤解を招くことも防げます。
話が長くなりがちな人も、聞きやすい形に・短く・まとめられるようになりますよ。
サクッと構成を覚えてしまいましょう♪
話す順番がすべてを制する
PREPの法則とは、話のPoint(ポイント)、Reason(理由)、Example(例)、最後にもう一度Point(ポイント)の順で話を進める「型」のことで、頭文字を取ってPREP法などと言われています。
P Point(結論) 話の冒頭で結論を伝える
R Reason(理由) 結論に至った理由を説明する
E Example(事例) 具体例を挙げて説得力を高める
P Point(結論) もう一度結論を繰り返す
PREP法を使った話し方とは、この順番を守ること!鉄則!
必ずこの順番通りに話す・・これだけです!
一番大事な「結論」を最初に伝えること。
例外はありません。
話が長くなる癖がある場合は、一つの文章を短く区切る。
接続詞で繋げず、端的に「これは◯◯です。理由は、XXXということによります。」等と、意識的に短くしてPREPの型通りに話す練習をしてみると良いです。
「この報告だけちょっと複雑だから先に背景を理解してもらって・・」
とか、余計なことは考えない。
他所は他所、ウチはウチ!みたいなオカンの理論はここでは捨てましょう。
結論から話すと何が変わる?
なぜ結論から話すかというと、
聞く方にしてみればさっさと結論を知りたいから。
経緯から話始めようものなら「この話はどうなるんだ」
と口に出さなくても、ずーっと考えながら話を聞くことになります。
聞いてるようで、実のところ頭の中では結論をアレコレ考えてたら、
話が入ってこないし、普通に聞き逃しますよね。
でも、結論がわかっていると?
考えながら聞くことがなくなり、ストレスが少ないですよね。
その先の話を落ち着いて聞くことができるから、記憶にも残る。
加えて今の世の中の人は、せっかちです。
特に、報告を受ける側の人は効率の鬼であることが多く、無駄を嫌います。
早く結論を知りたいんです。
PREP使う・使わないでどう変わる?
PREP法は多くが仕事の場面で生きますが、ここからは具体的にどのように使えるのかを見ていきます。
結論から聞けると気持ち穏やか
⚫︎例1 上司への報告
会話のシーンでは資料など目で見て頼りにするものがない分、「結論を先に伝えます」と、相手の意識を集中させるのが最も効果的です。
(P)結論:
本日の商談は、いくつか課題がありましたが、結論から申し上げると契約を取ることができました。
(R)理由:
クライアントの要求に柔軟に対応し、
問題解決へと導く姿勢を示したことで、信頼を得ることができたようです。
(E)事例:
一番の課題はコスト面での調整でしたが、その場で代替案を提示し、クライアントの予算内での提案を行いました。
導入スケジュールについても詳細な説明を行い、不安を解消しました。
(P)結論:
結果として、いくつかの課題が見つかりましたが、クライアントの信頼を獲得し、契約を無事に締結することができました。
⚫︎会議やプレゼンでの事例
PREP法を使ってプレゼン資料を作成すると、企画意図がストレートに伝わり、主張したいことが明確になります。
(P)結論:
出張費を見直すことで、固定費にかかる経費を約15%削減することが可能です。
(R)理由:
その理由は現在、多くの企業がリモート会議などオンラインの活用を勧めていることから、出張する必要性が減少しています。
(E)事例:
例えば、国内出張をオンライン会議に切り替えるだけで、年間の出張費を大幅に削減できます。また、早割や出張パックを利用することで、交通費や宿泊費を約30%の削減ができます。
(P)結論:
したがって、出張費を見直すことで、固定費にかかる経費を約15%削減することが実現可能です。
話す側にとっても、肝心の伝えたいことを「まずはこうです!」と切り出すことで、
「なぜならこんな理由で・・・」
「具体例をあげると・・」
と自然な流れで話を進められる、ということがよくわかりますよね。
PREPを使わずに伝えるとどうなる
上記の例1で、流れのままに報告したケースを見てみましょう。
上司:
今日の商談、どうだった?
社員A:
はい、実は、その場で出てきた要求事項が結構きつくて・・。予算渋られるんですが、要望を取り入れると結局予算オーバーなんですよ。
でもマストなご要望であることも理解できるので、解決策を探っていったところ、同じ品質のものを手配出来る見通しがつきそうなんです。ただ納期が問題で、導入スケジュールの調整をしていただけるとどうにか・・
上司:
結局、契約取れたの、取れなかったの。
社員A:
取れました。
上司:
結果を聞いてるんだからさ・・・
自分にも覚えがあり過ぎて、ちょっと微妙な気分です。
逆の立場ならじれったいし、急いでる時は苛々してしまいそう。
君の武勇伝を聞きたいんじゃない、結果よ。結論よ。ということです。
自分から話にいく場面だけでなく、以下のように立ち話的に聞かれたことにもパッと「結論から」伝えられるよう、日常的に練習を重ねていくのが成長への近道です。
先輩:
あ!B子、頼んでた会議資料、MTG早まったんだけど間に合いそう?
新人B子:
はい!コピー機が故障してて修理待ちですが、15時には部数揃います。
いい感じですね。
これが結論から言わないと、ついこうなりがちです。↓
【Not PREP】
えっと、内容はOKもらって半分まで刷ったんですけど途中でコピー機が故障しちゃって。今業者さんを手配したところなんです。13時過ぎには来るって言ってて・・・
先輩の「会議に間に合うの?間に合わないの?」が聞こえてくるよう。
時間勝負なビジネス現場では特に、これを意識していきましょう。
プレゼンにも強いPREP法
以下でご紹介する動画『TEDx Talks』は、世界中で行われているプレゼンテーションイベントです。
登壇者の専門分野の話を一般の視聴者へプレゼンするという、
PREP法にもってこいな場面なので、実際に使われている様子を見てみましょう。
・・・思わず体動かしてやってみましたか笑?
早速、構成を見てみましょう!
(P)結論 00:23
「手の形で声が変わる」という事実を伝える。
(R)理由 01:50
なぜなら、使う筋肉の場所が変わるために声が変わる。
体の使い方で使う筋肉が変わり、声が変わることを実地でレクチャー。
(E)事例 02:08
思考の使い方でも体の反応が変わることを実地でレクチャー。
(P)結論 11:36
体と思考の使い方で声を使うパフォーマンスは安定する、と締めくくる。
体感型でよりわかりやすくされている事もありますが、
結論を知っていることで、何を確認したいか、何のためにやる動作かが明確ですよね。
PREP法が合わないこともある
ここまで見てきたように、徹底して結論から入り、情報を整理して端的に伝えることができるPREP法、万能ではありません。
どういう事かというと、ストーリーを魅せる長文、物語など、起承転結の流れが大事な文章には向きません。
話の始まりから結論とその理由を論理的に書かれたストーリーは、理解はしやすくても感情移入できるような情緒があるとは言えないでしょう。
美しくて、心優しく素直なところが王子の心を射止めたからね!
継母達からのいじめがきっかけで魔法使いからもらったガラスの靴が物語の鍵になるんだけど…
いかがでしょうか。
ハッピーエンドねと冒頭で結末がわかるのはそもそも興醒めだし、可哀相な場面があっても「もう少し耐えれば王子様とハッピーエンドが待ってるからね!」となって、物語に入り込めないですよね。
結論から入って理解を深めたい話でも、相手の共感を引き出したい場面には向かないので、その点は注意しましょう。
まとめ
PREP法を使うことで、話をわかりやすく伝えられるということを感じていただけたでしょうか?
「結論から言ってください」と詰めてきた苦手なあの人も、もう怖くない!
口下手でも関係ないのです。
仕事の場面では、とにかく結論から!
話す時も書く時も、徹底していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました♪